みなさん、こんにちは!
私は日頃、企業の組織開発と個人の成長を支援するコーチング、そして病院・企業の接遇マナー研修を担当しています。

研修後に現場へ戻ると、「せっかく学んだことが定着しない…」「職場の雰囲気がすぐに元通りに…」と、ちょっぴり肩を落とされたことはありませんか?
このブログでは、貴社や病院の組織が「自然と人が育つ、しなやかで強い土壌」となるために必要なヒントをお届けします。

第1回目のテーマは、すべてを動かす重要テーマ「継続の重要性」です。組織の成長も、個人の自信も、「続けるチカラ」から生まれます!

1. マナーは「技術」ではない。「組織の文化」になるまで続けよう

「接遇マナー研修」を導入される多くの組織は、社員のみなさんに顧客のための心地の良い対人スキルを身につけてほしいと願っています。
しかし、心地の良い接遇とは「特別な技術」ではありません。それは、「当たり前の行動」の積み重ねなのです。

極端な話ですが、一度きりの研修で「接遇マスター!」にはなれません。

なぜなら、接遇マナーはテニスやピアノと同じ「型稽古(かたげいこ)」が必要だからです。
頭で「なるほど!」と理解しても、毎日のお客様への挨拶、電話の取り方、書類の渡し方といった小さな行動で反復しなければ、身体は動かないのです。
もちろん、行動の前にある「相手を思う」マインドが大切なのは言うまでもありませんが。

研修での気づきや小さな改善を、毎日の業務を通して実践し続けること。
それこそが、マナーを単なるルールから「独自の組織文化」へと昇華させる道だと言えます。

2. 心理的資本は「心の筋肉」:自己肯定感を育む継続の法則

接遇マナーの土台となるのが、組織を内側から強くする「心理的資本(PsyCap)」です。
(※心理的資本とは:自信、希望、楽観性、レジリエンス(立ち直る力)といった、成長・成功に繋がる心理的な強さのことです。)

希望(ホープ)、自信(セルフ・エフィカシー)、立ち直る力(レジリエンス)、楽観性(オプティミズム)といった心の強さは、「生まれ持った才能」ではありません。
これは、訓練によって伸びる「心の筋肉」です。

心の筋肉を鍛えるのも、マナーと同じく「継続」がポイントです。
自己肯定感は、「大成功!」を一度収めて急に高まるものではなく、「小さな成功体験」をコツコツと継続的に積み重ねることでしか育まれません。

「失敗しても、次に何ができるか考えて、また一歩踏み出す」
「嫌なことがあっても、今日はこれで終わり!と、上手に区切りをつける」

こうした地道な継続こそが、心のレジリエンス(立ち直る力)を強くするトレーニングなのです。

3. 「続ける」ことの意外なメリット

「継続」というと、少し義務感や辛さを感じるのも事実ですが、「続けること」には素敵な副産物があります。
それは、自然と自己肯定感を高めることができるということです。

例えば、職場での丁寧な言葉遣いや前向きな姿勢を習慣化したとします。
このような習慣は、誰かを思いやり行動した結果、相手から返ってくるポジティブな反応を通じて、自己効力感を高める体験になります。
他者への行動が、巡り巡って自分のマインドや自信を勇気づける体験となるのです。

接遇は、相手に喜んでいただくひとつのツールですが、最終的には自分自身の心の豊かさと自己肯定感につながります。

三日坊主になることがあったとしても「完璧な継続じゃなくて、大丈夫!」。
できなかった事実を嘆くのではなく、また次の日から軽やかに再スタートすればいいのです。
心の筋トレは、「やめたら負け」ではなく「再開したら勝ち」なんだと思います。

現場でも「続ける仕組み(習慣化)」の設計こそが、組織開発の近道なのかもしれませんね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
組織も個人も、変わろうとする意思と「続けるチカラ」がある限り、必ず成長できると信じています。